1979年(昭和54年)機械卒の行正と言います。
趣味で読んでいる無線と実験という雑誌があります。その古い巻に茨城大学の一研究が掲載されていました。
出版社の了承が得られたので、記事を掲載します。
戦後間もない1949年12月号で、この頃の電子工学の最先端分野がテレビジョンの研究。1950年にNHKのテレビ実験放送が始まる頃で、アマチュアがテレビ受信機を自作し始め、キットも売り出された時代のお話です。
著者の安宅彦三郎氏は当時の茨城大学工学部長で、電気数学などの著書があります。関山さんと富山さんは、「有志学生」と思われます。日立市での博覧会展示用にテレビジョンを製作されました。その製作が容易に早く出来るように工夫されています。黎明期(それでも「イ」が映ったのは1926年)の研究は、創意工夫の塊で読んでいて面白く、先輩方の苦労が偲ばれます。
参考文献:高柳健次郎「テレビ事始め」
高橋雄造 「ラジオの歴史」
久野古夫 「テレビ人生一筋」
誠文堂新光社「無線と実験」(現MJ無線と実験)
1949年(昭和24年)12月号掲載記事
掲載を了承くださった出版社様に感謝します。